天候にも恵まれ,全方位雲のない,とても綺麗な星空を堪能することが出来ました.
星の写真を撮るときは,いつも右のような比較明合成をした写真を出力するために,インターバル撮影1を何回か行います.
比較明合成を行うためのソフトはWindows版,Mac版ともにいくつかありますが,基本的に入力画像はjpegやtiff画像で,RAWで撮影している場合は事前に現像しておく必要があります.
写真が数枚なら別にいいですが,これが100枚以上になってくると正直しんどいです.
そこで,RAW現像から比較明合成,出力までを一気にやってくれるシェルスクリプトを作ってみました.
RAW現像はdcraw,合成,出力はImageMagickをそれぞれ使用します.
使い方は,第一引数として合成するファイル群(ダークフレームは除く),第二引数にはダークフレームのファイル名,第三引数に出力ファイル名を与えて実行するだけです.
また,第四引数に現像時のdcrawのオプションを指定できます.
第一引数でワイルドカードを使用する場合は,そのままでは実行時に展開されてしまうので,””(ダブルクオート)で囲む必要があります.
$ ./com_lighten.sh "_DSC*.NEF" Dark.NEF output.jpg "-f4 -r 1.783446 1.000000 1.997113 1 -b 0.08 -n 100"
このスクリプトを実行すると,このような画像が出力されます.
ちなみに,同じソース画像をきちんとRAW現像して合成したものはこちら.
色合い等は別にして,ノイズが気になります.
ノイズがどうにか出来れば使い物になりそうです.
追記 (2012/10/12 06:10)
うえはーすさんからのアドバイスを元に,Exif情報の書き込み機能も実装しました.exiftoolを使用します.
http://twitter.com/uehashu/status/256465731724664832
- タイマー付きレリーズが欲しい… [↩]